edenTAB ICS(Android 4.0)化とroot取り2012/10/24 04:30

2012年8月頃の出荷分から、edenTABはICS(Android 4.0.3)になっている模様だったが、
既存ユーザーにはなかなかICSへのアップデートが来なかった。
9月に入って、やっと、公式サイトで、ICSの配布が始まって、早々に導入してみるが、
なんか、不安定感があった。
その後、OTAでのアップデートが始まり、5.27aと言うバージョンが降ってきた。
自分の所では、OTAでアップデートに成功したが、アップデートを行うと再起動不能に
なる等の不具合が多発したらしく、OTAの配信が早々に停止されてしまう。
なんだか、不具合続きな感が否めなかったICS化騒動だったが、公式サイトで、やっと、
安定したアップデート(バージョンはOTAで配布されたものと同じ5.27a)の公開が行われて、
とりあえず収束って感じになってきた。

前置きが長くなってしまったが、edenTABのICS化に関しては、公式サイトの以下の
ページで「システムアップデート バージョン5.27aの配布」という形で公開されて
いるので、そちらを参照されたい。

システムアップデート バージョン5.27a

このバージョンアップでは、ブートローダー部分まで書き換えが行われている模様だ。
アップデートを行うと、内部のフラッシュメモリーのマウント用デバイス名まで大幅
に変更されてしまう。これは、要注意で、直接、カーネルに関する設定を操作する
場合は、その点を意識しないとならない。
edenTABって、実際のハードウェア製造やOSのポーティング等が中国の小米(シャオミ)
科技有限公司に丸投げらしい(Mobile In Style自体は、企画と販売・サポートをやっ
てるだけっぽい)ので、なぜ、従来のOTA方式でのアップデートではなく、この様な
大幅なシステム書き換えをする方式になったのかは、中国企業独特の文化的背景にも
絡むことで、良く分からん。まぁ、引継ぎとかも無しに人がどんどん入れ替わっちゃう
とか、そういう事なんだろうけどねぇ…。

さて、本題に戻ろう。この手の端末は、rootを取って触りまくりたい。ICS化で従来
の方法ではrootは取れないが、USB接続で「ro.kernel.qemu=1」にしてroot権限を奪取
するという有名な手法が有効らしい。しかし、この手法では、USB接続用のデバイス
ドライバ情報のファイルを別途用意しないとならず、ちょっと面倒だ。もっと容易に
rootを取得したい。そこで、microSDからアップデータを強制書き込みするという作戦
で行く事にした。root化に必要なファイルをupdate.zip形式に固めて、edenTABの
メンテナンスメニューから強制書き込みすれば良い。これなら、edenTAB単体でも
rootが取れる。
root化のデータの作成方法は、上記のマウント用デバイス名を意識しないとならないし、
単にzipに固めてもダメで、所定の署名操作も必要なので、ちょっと面倒だ。その辺は、
気が向いたら書くかもしれないが、ここでは割愛する。結論としては、簡単にroot
が取れるようになった。今回作成したroot化のデータはなかなか便利なものなので、
「eden TAB ICS root化キット」という形で公開することにしよう。ちなみに、某巨大
掲示板で、かなり不親切な説明文付きで垂れ流してみたので、もう、これを使って
rootを取った方が結構いるみたい。でも、やり方が分からず、迷宮の森に迷い込む
人も出たみたいなので、ちゃんと説明しよう。

では、ICS化されたedenTABでの「eden TAB ICS root化キット」を使ったroot取りの
手順を説明する。この手順は、WiFi版・3G版どちらでも共通のものとなる。

※警告!
root取りを行うと、サポートの対象外となるので、自己責任で行うこと。
この操作で生じたあらゆるトラブル、および、root化後に生じたトラブルに関して、
当方では一切の責任を負わないので、その事を承知した上で、操作すること。
不安がある場合は、root化は行わないこと。
操作の途中で、間違って変なところに入って抜けられなかった場合は、リセットの穴
にゼムクリップを伸ばしたものを突っ込んで、強制リセットを行う事。

1) 何はともあれ、ICS化
このroot取り手法は、ICS化(Android 4.0.3)されていることが前提なので、公式サイト
システムアップデート情報に従い、必ず、ICSにアップデートしておく事。
購入時に既にICSになっていた場合は、最新バージョンにアップデートすることをオススメ
する。

2) 「eden TAB ICS root化キット」の入手
以下のファイルをダウンロードして、そのまま、microSDのルートフォルダーに入れる。
これはPC上で行っても良いし、edenTAB上でダウンロードして、適当なファイラーを使って
microSDのルートフォルダーに移動しておくのでも良い。

eden TAB ICS root化キット (edenTAB-ICS-root-signed.zip)

3) eden TABでの準備
先ず、eden TABを十分に充電しておく。充電が終わったら、USBケーブルを外す。
その後、電源ボタンを長押しして「電源を切る」で完全に電源を切る事。
電源を切った後、PC上で上記のファイルをmicroSDに入れた場合は、そのmicroSDを
edenTABに入れておく。

4) メンテナンスモードで起動
edenTABの右上の音量ボタンのプラス側(音量を上げる)を押しながら、電源ボタンを
長押しする。そうすると以下の画面が出て、メンテナンスモードで起動される。
この画面が出たら、二つのボタンから手を放す。

メンテナンス01

5) リカバリーモードの起動
音量ボタンのプラス側(音量を上げる)を押すと、メニューの選択項目が移動するので、
「5. Recovery Mode」に移動させる。その後、音量ボタンのマイナス側(音量を下げる)
を押して、リカバリーモードに移行させる。

メンテナンス02

リカバリーモードに入ると、以下の画面が表示される。

メンテナンス03

6) アップデート適用の操作
リカバリーモードのメニューでは、メニューの選択項目の移動は音量ボタンのプラス・
マイナスで行い、決定は電源ボタン押下となる。ボタン操作がメンテナンスモードの
時と異なるので注意すること。

ここで、音量ボタンで「apply update from external storage」を選択してから、
電源ボタン押下で、ファイル選択の画面に移行する。

メンテナンス04

ファイル選択の画面に移行すると、以下のように、microSDのルートフォルダーの
内容が表示される。

メンテナンス05

続いて、音量ボタンで「edenTAB-ICS-root-signed.zip」を選択して、電源ボタンを
押下する。

メンテナンス06

root化が自動で行われるので、「Install from sdcard complete.」のメッセージが
出るまで待つ。

メンテナンス07

これで、root化は完了だ。「reboot system now」を選んで再起動をさせよう。
再起動したら、ホーム画面からドロワー(アプリ一覧)を表示して、「Superuser」と
いうアプリが入っていることを確認する事。一度、「Superuser」を起動して、
必要な設定があれば行っておくと良いだろう。

スクリーン01

root化は以上だ。root化で何が出来るようになるかは、いろいろなサイトに情報が
あるので、各自調べてみて欲しい。

《補足情報》
edenTABに5.27aより新しいバージョンのアップデートが存在する。
現時点(2012/10/23)では、未公開だが、edenTABのアップデータが置かれている
サーバーに、5.29aのアップデーターが置かれている事が発覚している。
※注記 2012/10/25付けで、公式にOTAで5.30のアップデートが配信開始となった。
 詳細は下記の追加情報を参照の事。

5.29aを入れてみると、5.27aよりいろいろ改善されている感じがする。
少なくても、ロック画面問題が解消されたこと(edenTAB固有のロック画面が、ICSオリ
ジナルのロック画面に被っていて、鬱陶しい動きをしていたが、5.29aではedenTABラ
ンチャーを起動しなければ、あの鬱陶しいロック画面は出てこなくなった)は確認できて
いる。
5.29aでも解消していない問題(WiFi版なのにセルスタンバイでの電力消費がある。機内
モード中にBluetoothをONにすると「BluetoothをONにしています…」のままとなり、
機内モードを切ってもBluetoothがONにならない。他にもありそう…)は残っているが、
今の所、かなり安定して使えている。

edenTAB固有のロック画面は、これ。5.27aまでは、起動時、ICSオリジナルのロック
画面とこれがパタパタ切り替わって、本当に鬱陶しい。

スクリーン02

ICSオリジナルのロック画面は、これ。5.29aでは、edenTABランチャーを起動しなけ
れば、この画面だけになる。

スクリーン03

5.29aへのアップデートは、公式に公開されてないので、自己責任になるが、
アップデーターの場所だけは記載しておく。なお、以下のアップデーター適用後は
rootの取り直しになるが、上記の手順でrootが取れることは確認している。

・WiFi版用OTA形式
http://update.edentab.com/ota_4x/fullpkg_edenTABET701_5p29a.zip
このファイルは、そのままmicroSDのルートフォルダーに入れて、上記のroot取り手順
と同様にしてfullpkg_edenTABET701_5p29a.zipを指定すれば、適用できる。

メンテナンス08

これでアップデートを実施すると、こんな感じで完了する。

メンテナンス09

・image形式
WiFi版 http://update.edentab.com/image_wifi_5.29.zip
3G版 http://update.edentab.com/image_3g_5.29.zip

これらは、公式サイトの「edenTAB AndroidOS 4.0 システムアップデートについて
で記載されているアップデート手順と同様の手順で導入可能だ。

5.29aにアップデートした後の端末情報では、バージョンが「5.29」となる。

スクリーン04

《追加情報》
2012/10/25時点で、公式にOTAで5.30のアップデートが開始された。
上記の5.29より新しいバージョンを普通に入手できるので、edenTAB本体から
アップデートの操作を行って欲しい。root化は、5.30でも、上記の方法でOKだ。

ただし、10/25時点では、OTAでアップデータをダウンロードすると何時間も
掛かるようだ(接続先のサーバーが中国にあるみたい)。WiFi版は、下記から
ダウンロードしてmicroSDに入れてアップデートした方が早い。
http://update.edentab.com/ota_4x/fullpkg_edenTABET701_5p30a.zip
このファイルをそのままmicroSDのルートフォルダーに入れて、上記のroot取り手順
と同様にしてfullpkg_edenTABET701_5p30a.zipを指定すれば、適用できる。
3G版に関しては、実機を持っていないので、OTA用配布ファイルのURLは不明。

eden TABでは、Playストア(マーケット)で表示されないアプリがいくつもある問題2012/03/12 17:22

※「Android マーケット」が「Google Playストア」に変更され、2012/03/07から、
  OTAでの更新が始まっている。ここでは、「マーケット」と表記している部分も
  あるが、Playストアと同意であるものとして見て欲しい。

eden TABは、Android マーケットがしっかり入っているが、残念な事に、検索して
も出てこないアプリがたくさんある。これは、Playストア(Androidマーケット)の
システム側でマーケットフィルタが動いていて、検索を掛けても、表示前にこのフ
ィルタで条件を満たさないアプリは見えないようにしているからだ。どういう条件
でフィルタリングされるかは、以下のサイトでも読めば分かるだろう。

ソフトウェア技術ドキュメントを勝手に翻訳/3. マーケットフィルタ

このフィルタリングを回避するには、どうしたら良いだろうか。
Playストア(Androidマーケット)のシステム側では、端末の機種やハードウェア構成、
通信のキャリア(どこのSIMで通信しているか)を読み取って、フィルタの動作を決め
ている。
まぁ、手っ取り早い話、どこかのキャリアの端末に偽装しちゃえば、フィルタの条件
を変えられるって訳だ。

通信キャリアの偽称は、以下のようなアプリ(要rooted)で可能だ。
  Market Unlocker
  MarketEnabler
これは、国別や地域別または特定キャリアでのみ配信されるサービスを利用する場
合に必要となる。普通にPlayストア(マーケット)から検索してインストールできる
ので、必要に応じて試してみると良いだろう。

では、機種の偽称はどうするか…。偽称には、使用できるハードウエアを記載する
情報ファイルの設定と、機種名の偽称操作が必要で、中華端末でよく行われるフル
マーケット化を行うことになる。以下のサイトが参考になる。

Novo7 Adv マーケットにフルアクセスする方法

eden TABにはGoogleMapAPIに関するファイルは既に入っているので、ハードウェア
情報のファイルと端末名の偽称だけ行えばよい。

先ず、ハードウエア全部入り情報のファイルを入手する。
ファイル名は「handheld_core_hardware.xml」で、以下からダウンロードできる。

Giga-Byte ≫ FROYO-QRD-GB-DSDS-7225

これを使えば、以下のハードウェア関連を使用する事を条件にしているアプリが見える
ようになるはずだ。

  camera  …カメラ
  location  …位置情報用センサー、多分、GPSとかだと思う
  location.network  …ネットワークから位置情報を取得できるもの(WiFiや3G回線)
  compass  …磁気センサー、地磁気で方位が分かるもの、電子コンパス
  accelerometer …加速度センサー、重力の方向が分かるもの
  bluetooth  …bluetoothの通信モジュール
  touchscreen …タッチセンサー、画面をタッチした位置が分かるもの
  microphone   …マイク、音声を拾えるもの

これだけだと、まだ、なんか足りないみたい。以下も必要らしい。

andriod.hardware.camera.autofocus.xml
andriod.hardware.location.xml
andriod.hardware.sensor.accelerometer.xml
andriod.hardware.sensor.light.xml
andriod.hardware.telephony.gsm.xml
andriod.hardware.touchscreen.multitouch.xml
andriod.hardware.wifi.xml
features.xml
platform.xml

情報源は、Market Access

ここで、system_etc_permission_A8X.rar をダウンロードすれば、必要なファイルは
手に入る。これらのファイルの中身を調べてみたら、handheld_core_hardware.xmlへ
マージしても問題無さそうなので、各ファイルの<feature name="~" />の行を抜き
出してhandheld_core_hardware.xmlに突っ込んでみる。eden TABに既に入っている
情報と重なる部分がかなりあるが、重複は気にしないで良いみたい。これで、やっと、
ハードウェア全部入り情報のファイルが完成だ。

続いて、端末名の偽称だが、できればハードウェア構成が近いもので、Androidの
バージョンが同じものが良い。でも、なかなか、条件の合うものがない。必要な情
報は、/system/build.proの内容なのだ。いろいろ探してみたら「2.3.3」の内容を
晒してくれているサイトを発見。

これを参考にさせてもらう。以下の部分だけで大丈夫そうだ。

ro.build.fingerprint=docomo/SO-01C_1246-7916/SO-01C:2.3.3/3.0.1.F.0.126/gS_P:user/release-keys

eden TABのbuild.propのro.build.fingerprintの行をこれで置き換えればよい。

これで、必要なものは揃ったので、後は、eden TAB上でごにょごにょと操作して、
Playストアをフルストア化してみた。とりあえず、いろいろなアプリが出てくるよ
うになったので、成功と見て良いだろう。

実際の操作と必要なツールは以下に置いた。eden TABのソフトウェアバージョン
「1.12d」と「1.13c(現時点で最新)」の両方で動作確認済みであるが、できるだけ
最新バージョンに上げてから使ってみて欲しい。

※警告 以下の手順は、必ず厳守すること。特に、BusyBoxの導入を手順通りに
          行わないと確実に文鎮化するので、要注意!
         
もし、文鎮化した場合は、update.zipによるシステムの書き換えで復活させる
          事が可能なので、事前にupdate.zipを保存しておく事。詳細はこちらを参照。
          現時点で最新(1.19b)のupdate.zipは、ここ(公式)から直接ダウンロードする
          こともできる(ダウンロード後に
update.zipにリネームする事)。
                                                                                           (2012/06/27修正)


  「Playストア」で検索しても表示されないアプリがある問題を解消する手順
 
  「eden TAB フルPlayストア化ツール」

さぁ、これで、eden TABが「至福の板」に化けてくれれば幸いだ。

※これでも、まだ表示されないアプリがある。OpenGLを使用しているものがダメ
  な模様。それらを表示したい場合、build.propの最終行あたりに
    ro.opengles.version=131072
  を追加すれは良いとの情報あり。ただし、それらのアプリが正常に動くかは不明。
                                                                                           (2012/06/09加筆)

eden TABのシステム書き換えに関する技術情報2012/03/05 08:37

いろいろ検証していたりして、手間取ってしまったが、eden TABのシステム書き換えの
手順をまとめてみた。
これが、カスタムROMや、カーネル差し替えへの第一歩となるだろう。カスタムROMの
自作とかにチャレンジしてくれる猛者が、日本でも登場してくれることを祈りつつ…
では、いってみよう!

※警告!
  以下の操作は、eden TABのシステムを書き替えてしまう操作なので、失敗した場合、
  二度とeden TABが使えなくなる可能性がある(文鎮化とも言う)。その事を承知の上で
  操作して欲しい。どの様な事が起きても、当方では一切の責任は持たないので、すべ
  て自己責任で対処すること。Linuxの知識の無い方は、絶対に手を出さない事。
  まぁ、ゼムクリップをのばしておけば、結構救えることもあるけどね…(リセット
  の為のあの小さな穴は、結構役に立つ)。

以下、2012/03/04時点での最新のソフトウェア(バージョン:1.12d)で、バージョン
アップ済みであることが前提。

ホームアプリは、あのなんとも厄介な「edenTABランチャー」ではなく、さっさと
別の普通なホームアプリを入れて、標準マーケットを表に出しておこう。
GingerBreak-v1.20.apk等でrootを取得後、標準マーケットから「BusyBox」をイン
ストールして実行し、最新版のBusyBoxを/system/xbinにインストールしておくこと。
以下の作業は、すべて、端末エミュレーターで行うので、標準マーケットから
「Android Terminal Emulator」もインストールすること。

充電を十分に行っておいて、ACアダプタは接続したままにする。microSDは、必ず
セットしておくこと。

1) システムイメージファイル update.zip の入手
  購入時に、ソフトウェアバージョンが1.10b等で古かった場合は、バージョンアップ
  の指示書が同梱されていて、microSDを使って、バージョンアップをおこなったはず
  なので、そのmicroSDのルートフォルダーに「update.zip」が残っている。これが、
  最新バージョンの本体システムのソフトウエアとなる。
  もし、このファイルを消してしまっている場合や、入手時に、既に最新のソフトウェ
  アとなっていた場合は、以下の手順で、最新版のupdate.zipが入手できる。
  端末エミュレータを起動して、以下のコマンドを実行。
 
  $ su
  # mount -o remount,rw /dev/block/mmcblk0p2 /system
  # cd /system
  # cp build.prop build.prop.org
 
  続いて、viコマンドでbuild.propを開いて、以下の行を修正する。
 
    ro.build.version.incremental=1.12d
                    ↓
    ro.build.version.incremental=1.10b

  こんな感じでやればいい…
 
  # vi build.prop
 
  ここで、以下のキー操作…
 
  /1.12d  ←ここで「リターン」
  :s/2d/0b/ ←ここで「リターン」
  :wq  ←ここで「リターン」
 
  書き換えが終わったら、以下のコマンドで端末をリブートする。
 
  # reboot
 
  eden TABが立ち上がったら、「設定」→「端末情報」→「システムアップデート」
  を開く。なぜか、「現在のバージョン」が「1.12a」となる。深い事は考えずに、
  「フルアップデート」が選択されているのを確認して「システムアップデートを実行」
  をタップ。これで、165MBのアップデートファイルのダウンロードが始まる。ダウ
  ンロードが終了したら、システムを再起動するか確認してくるので、「キャンセル」
  をタップして、「戻る」キー3度押しで設定から抜ける。これで、update.zipが
  手に入った。
 
  このまま、システムの書き換えを行わないなら、build.propは元に戻しておこう。
  端末エミュレーターを起動して、以下のコマンドを実行。

  $ su
  # mount -o remount,rw /dev/block/mmcblk0p2 /system
  # cd /system
  # cp build.prop.org build.prop
  # reboot

  リブートして、再起動すれば、OK。

2) update.zip の中身の確認
  microSDのルートフォルダーにあるupdate.zipは、単純なZIP形式なので、PCに持
  って行って、update.zipを展開してみると、中身が確認できる。
  カーネルイメージは「zImage」、/system配下は「素」のまま入っている。簡単
  なカスタムROMイメージを作るなら、「system」フォルダーの中をあれこれ触って
  から、ZIPに固め直すだけでも良いだろう。いろいろ、研究してみる価値はあるだ
  ろう。

3) update.zipによるシステムの書き換え
  update.zipをルートフォルダーに入れたmicroSDをeden TABにセットする。
  十分に充電をしてから、ACアダプターを外して、一度電源を切っておこう。電源
  キー長押し→「電源を切る」だ。ACアダプターが接続されていると、勝手に再起
  動してしまうので、要注意。
  つづいて、音量キーのアップ側(電源キー側)を押しながら、電源キー長押しで、
  電源を入れる。そうすると、「PD368 Maintenance MENU」が表示されて、以下の
  項目が出てくる。
    1. Factory Data Reset
    2. FTM
    3. Fastboot
    4. Force Charge
    5. Recovery Mode
    6. Exit

eden TAB メンテ1

  音量キーのアップ側で「項目選択」、ダウン側で「実行」。変なところに入って
  しまったら、のばしたゼムクリップをリセットの穴に突っ込んで、リセットする
  事。
  ここで、「5. Recovery Mode」を選んで実行すると、「Android system recovery」
  の画面に移行する。今度は、以下の項目が出る。
    reboot system now
    apply update from sdcard
    wipe data/factory reset
    wipe cache partition

eden TAB メンテ2

  ここでは、音量キーのアップ・ダウンで「項目選択」、電源キーで「実行」とな
  る。先ほどと違うので注意が必要だ。
  目的のシステム書き換えは「apply update from sdcard」なので、音量キーでこ
  れを選んで、電源キーを押す。書き換えイメージのファイルを選ぶ画面に切り替
  わる。音量キーで、「update.zip」を選んで、電源キーで「実行」すると、シス
  テムの書き換えが始まる。

eden TAB メンテ4

eden TAB メンテ3

  「Install form sdcard complete.」と出れば、書き換え終了。その後は、上記の
  項目の「reboot system now」を選んで実行すると、再起動されて、書き変わった
  イメージで立ち上がる。

以上で、書き換えは終了する。/dataの下は書き換わらないので、書き換え前にイ
ンストールしてあったアプリの実行イメージが/data側に残っていれば、そのアプリ
は、そのまま使えるが、/system/app側は消されているので、自分で入れたアプリは
基本的には入れ直しになる。rootも取り直しになる。

いろいろカスタマイズしてしまって、システムを初期状態に戻したい時にも、これ
が利用できるので、update.zipは、どこかに保存しておくと、後々、何かと便利に
なるだろう。

以上だ。

eden TABがやってきた。2012/03/02 15:15

昨日の午前中、eden TAB がやっと届く。配送は佐川急便。
ダンボール箱に入って届くが、このダンボール箱、専用サイズのものを用意して
いた訳ではなく、平らなダンボールをカッターでいちいち切って、テープで留めて
箱にしている模様。切り口の粗いところがある。梱包自体は丁寧な方なので問題な
いけど、出荷の現場は、かなりの戦場だったんだろうね。
梱包のダンボール

中身は、eden TABの化粧箱、一緒に発注しておいた液晶保護シート、納品書、それ
から、Mobile In Style 下社長のメッセージカード、バージョンアップの手順書、
2GBのmicroSD(pqi製だった)。このmicroSDは、オマケで付けた訳ではなく、バージ
ョンアップに必須なものだ。
届いたもの

eden TABの化粧箱の中身は、eden TAB本体、ACアダプター(DC5V2A出力)、充電用の
USBケーブル。
eden TAB一式

先ず、初期充電。付属のACアダプターは使わず、手持ちのものを使ってみた。
  ACアダプタ ダイアテック(FILCO) PLS52USBW
  USBケーブル ノーブランド Micro-USBケーブル(通信・充電切替スイッチ付き)
やはり、D+/-ショート状態の充電対応状態でないと、充電が始まらなかった。
ちなみに、eden TAB付属のACアダプターは、アダプター側でD+/-をショートさせて
いるので、付属のACアダプターを使うなら、普通のUSB-microUSBケーブルで充電で
きる。

充電が始まると、そのまま起動した。すぐ、googleアカウントの設定画面になるが
WiFi接続もしてないので、ここはスキップ。位置情報云々の設定は、そのまま次へ。
日付・時刻設定に変わるので、正しい時刻を設定する。これで立ち上がった。

ホームアプリは、「edenTABランチャー」という独自のもの。フォントは中華フォ
ントのままで「写」の字とか変だ。バージョンアップして、正しいフォントを入れ
る必要がある。

先ずは、「メニュー」→「設定」→「無線とネットワーク」→「Wi-Fi」にチェッ
クを入れて、WiFiをONにして、「Wi-Fi設定」でアクセスポイントの設定を済ませ
ておく。

では、バージョンアップしてみよう。バージョンアップ前の端末情報は…
  モデル番号:         edenTAB ET-701
  Androidバージョン:  2.3.3
  カーネルバージョン: 2.6.35.7
  ビルド番号:         Gingerbread.GRJ40
  バージョン:         1.10b
「メニュー」→「設定」→「端末情報」→「システムアップデート」から、画面の
指示に従って、操作する。フルアップデートで、165MBのファイルをダウンロード
後に、再起動で、アップデートが行われて、とりあえず、終了したみたい。バージ
ョンアップ後の端末情報は…
  モデル番号:         edenTAB ET-701
  Androidバージョン:  2.3.3
  カーネルバージョン: 2.6.35.7
  ビルド番号:         Gingerbread.GRJ40
  バージョン:         1.12d
フォントは日本語フォントになった。「写」も「直」もちゃんと表示される。

さて、アップデートのファイルって、どうなっているのか…と思って、ここで使っ
たmicroSDの中身を見てみた。ルートフォルダーの下に、update.zipってファイル
が出来ていて、この中身は、普通に覗ける。スクランブルとか一切掛かってない。
カーネルイメージのzImage、systemフォルダー等、丸ごと見える形でZIPで固めて
いるだけだ。これだと、カーネルイメージの差し替えとか、容易に出来ちゃう気が
する。
電源を落としてから、再度電源を入れて、すぐにボリュームダウン(-)のキーを何
度か押していると、Firmware Upgreding Processって画面になるので、うまくすれ
ば、何かできそうだ。でも、一度アップデートしちゃった後だと、バージョンのチ
ェックか他に必要な何かがあるのか、アップデートのイメージを見つけられないよ
うなメッセージが出る。この辺は、研究の余地ありかも。

さて、ここからいぢりまわす。かなりマニアックに操作するので、「普通」に使い
たい人には参考にはならん…とは思うが(笑)。

先ず、ホームアプリを切り替える。edenTABランチャーでは、いろいろ不都合なの
で、愛用している「LauncherPro」をインストールする。googleの検索から以下の
キーワードを入力して、検索。
  LauncherPro APK download
これで、以下のWebサイトを開く。
  LauncherPro
ここに最新版のAPKがあるので、ダウンロードしてインストールする(現時点では、
「v.0.8.6 now available!」から、APKのあるページに飛ぶので、そこでAKPファイ
ルをダウンロードすれば、インストールまで行ける)。
LauncherProがインストールできたら、「ホーム」をダブルタップして、「アプリ
ケーションを選択」で「常にこの操作で使用する」にチェックを入れてから、
LauncherProを選択すれば、ホームアプリが切り替わる。ここまでくれば、後は、
普通のAndroid端末だ。他のホームアプリが使いたいなら、自力で探してみて欲しい。

ここで、標準のマーケットが表に出てくるので、起動してみよう。googleのアカウ
ントを登録して、設定を終えれば、見慣れたマーケットの画面が出てくる。一度、
古いマーケットの画面で起動されるが、すぐに最新版に入れ替わる。
ところで、気になったのは、ソフト搭載モデルでもないのに、Kingsoftのオフィス
ソフト、セキュリティソフト、オンラインストレージアプリが入っている。これっ
て、普通に使えるのか、試用期間があるのか、全然分からない。でも、マーケット
が使えるようになって分かった。これらは試用版で、インストール後7日間使える
みたいだ。ちゃんと使いたいなら金をくれ…って事みたい。\2,980らしい。う~、
高い、いらねぇ!

さて、アプリをあれこれインストールして…と思うけど、ここからが厄介だ。edenTAB
は、Google側で認証されてないデバイス。この影響で、マーケットから検索しても
出てこないアプリがある。ツイッターのクライアント「twicca」とか引っ掛からな
い。どうしても、build.propのfingerprintの偽装をしないとならなくなる。これ
には、root権限が必要になる。root取りしなくては、何もできないって事だ。

ここからは自己責任の世界に突入だ。失敗しても、保証はない! 返品も不可になる。
それでもOKな場合のみ、ここから先に行ってみよう。

では、root取り、行ってみよう!!
先ず、どんな脆弱性を突くのか…。なんか、これ↓で取れたって人が居たので調べ
てみる。Xperia pro/mini proでお世話になったツールだ。
  [04/Jan][ROOTING/UNROOTING] Xperia 2011 Easy Rooting Toolkit [v4.0](zergRush Exploit)
PCから繋いで、adb経由でrootを取るツールだ。でも、肝心のadb接続用のデバイス
ドライバーが無い。Android SDKに入っているadb接続用デバイスドライバーのinf
ファイルをあれこれ修正してみたが、うまく認識してくれない。zergRushのバイナ
リーを抜き出して、eden TABに持って行って動かしてみたが、いろいろ引っ掛かっ
て動かない。だめだぁ、これじゃ。

※追記 adb接続用デバイスドライバーのinfファイルの件は、ミスっていた原因が分かった。
          adb接続とかは、後日まとめる予定。

…で、物は試しにと思って、以前に使ったことのあったGingerBreakを試してみる。
あちゃ、簡単にrootが取れてしまった。初めから、これでやればよかったぁ。

完全にeden TABだけでrootが取れるので、やり方だけ書いておく。
1) googl検索から「GingerBreak」で検索。
2) 多分、先頭の方で、forum.xda-developers.comのページが出てくるので、そこ
   を開く。
3) ここから、GingerBreak-v1.20.apkをダウンロードして、インストールする。
4) インストール完了のメッセージが出たら、そのまま「開く」でGingerBreakを起
    動。SDカードを入れて、USB debuggingをイネーブルにしろって出るが、その
    ままOKする。
5) 「Root device」をタッチして、後は、リブートして立ち上がるまでじっと我慢
   して待つ。再起動すれば、成功!

rootが取れると、あれこれできることが出てくるが、それは、別の機会に。
とりあえず、ここまで。

eden TABを予約してみた2012/02/23 12:06

Mobile In Styleのeden TAB。ブロガーイベントで、もう触った人もいるみたいで、田舎者には、なんだか悔しいこの1週間である。とりあえず、ネットでの予約販売が開始されているので、早々に予約しておいた。早ければ、今週土曜には手元に届く予定。当初の問題点だった中華フォントも、修正されて出荷されるようだし、他の不具合も、かなり修正されたようだ。スペック的には、なかなか優れものなAndroid Tabletなので、かなり期待している。

さて、製品が届くまでに、心の準備を…

1) root取得は可能か?
  12月の製品発表時は、Android 2.3.4とされていたが、実際に出てきたものは2.3.3。これって、何か戦略的なものを感じるんだけど、2.3.3だからって言っても、セキュリティーホールが塞がれている可能性だってあって、製造メーカー側がどう実装してくるか…。まぁ、現物が届いて、あれこれ調べてみれば、糸口は見つかるだろう、多分。既存のroot取りツールがそのまま使えなくても、ちょっと細工すればOKな例は、今までにいくつもあったしね。

2) Android標準のマーケットはどうなっている?
  マーケット非搭載だとか公式には言っているようだが、実は、入っているとか、いないとか。これも、よく分からない。現物待ちだ。rootが取れれば、何とでもなる問題だけどね。

3) 充電環境について
  microUSB経由での充電になるそうだが、専用のケーブルでないと充電できないって情報が出ている。何か、特殊な細工でもされているのだろうか? 普通に、充電対応のケーブルで充電できそうな気はする(知っている人は知っているD+/-ショートなやつ)。手元にスイッチで通信用と充電用に切り替えられるケーブルもあるし、2A給電なUSB端子AC-DCアダプタもあるので、届いたら実験してみよう。

4) 愛用アプリ「Jota Text  Editor」と「nicoWinG」がちゃんと使えるか?
  Android 2.3.xで液晶が1280×800って、大丈夫なのか…。まぁ、どちらも、Android 3.xでは動いているので、問題はないと思うが、要確認。幸い、どちらの作者さんも、しっかりした要望なら受け入れて対応してくれるので、問題あったら、お願いモード突入かな。Jotaの方は、Xperia X10 mini proの頃からあれこれ要望をかなえてもらっているし、nicoWinGも、ハードキーのSHIFT+カーソル(←→↑↓)がアプリ側に通らない件、修正してもらえたし、優秀なソフトで柔軟な対応があるのって、本当に嬉しい。

5) Bluetoothな外付けキーボードが使えるか?
  HIDプロファイルが実装されていると、嬉しいんだけどなぁ。そうすれば、労せず外付けキーボードが使えるんだけど。ダメな場合は、BlueKeyboard JPを使うしかないかなぁ。これ、最近、更新が止まっていて、ちょっと微妙。Free版だと、自分の手持ちのキーボードでいくつか文字化けしちゃって、使いにくいんだよねぇ。お金払ってPro版試しても化けるようだと、お金の払い損になるので、Pro版は試したことないし…。

とりあえず、こんな所かなぁ。ところで、初回の出荷って、何台なんだぁ? 予約数は伸びているのか? 日本以外には売らないのか?

※2012/02/24 追記
Mobile In Styleから、出荷遅延のメールが来た。3月上旬の出荷になるそうだ。
ところで、発注はキングソフトオンラインショップで行ったのに、なぜ、Mobile In Style
側から出荷遅延の通知メールが来るんだ? たとえ子会社だとは言え、キングソフトが
Mobile In Style側にメールアドレスを渡したってことで、キングソフト側の
プライバシーポリシーの「個人情報の利用、提供」の「お客様の同意を得ることなく
第三者に提供・開示等をすることはありません」って部分に違反する行為。
ちょっと、問題あるかもよ。